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つぶやきのまとめ。とりとめのない思考を書き綴っています。

『はなとひみつ』を読んで、発明家に憧れたっけ。

はなとひみつ (おはなしえほんシリーズ)

 

ふと思い出したんですが(かつても遠い昔にブログに書いた気がしますが)小学校の頃、教科書で星新一さんのショート・ショートを読みました。植物を育てるモグラ型ロボットを開発する研究所の島の話で、研究費が削減されて所員は撤退。けれどロボットは働き続けて島を花でいっぱいにするような話でした。

絵画や音楽や小説などの作品も、星新一さんのショート・ショートのモグラ型ロボットに似ている気がします。研究所の人間がいなくなっても島を花でいっぱいにしたように、アーティストが活動を辞めても作品は花を咲かせ続ける。プロは大勢の方に花を咲かせるでしょうが、アマチュアの作品だって少数の誰かのこころに花を咲かせるかもしれない。それが創作の本質では。

創作は孤独な作業で、しかも労力に反して儲からない。だから「これやって何になるんだろう?」と凹むことが多いものです。けれども絵画も音楽も文章も、もしかすると身知らぬ誰かのこころに「花を咲かせている」かもしれません。そう考えると、ちょっと楽しいじゃないですか⁉ 素敵だと思いますね。

そんなことをツイッターで呟いていたら、フォロワーさんから、モグラ型ロボットが出てくる星新一さんのショート・ショートが「はなとひみつ」というタイトルであることを教えていただきました。

 

 

もしや?と息子の本を探したところ、理論社の「へんな怪獣」に収録されていました。

実は女の子の描いた絵が島に運ばれて研究員が国家プロジェクトと勘違いして開発したのですが、大臣に「おまいら何作ってんだ!」と怒られて全員リストラされちゃった話でした(苦笑)

これはオトナになって読むと笑えない話だなあ、と。ウォーターフォール型で、クライアントとコミュニケーションせずに突っ走って完成させちゃったから大臣に怒られてリストラされたわけで、プロトタイピングとかアジャイルで開発して途中段階で確認とればよかったのに。

とはいえ、この物語は、花の好きな女の子のハナコちゃんがモグラを訓練して花の世話をさせるといいなあと描いた絵が風に飛ばされて研究所の島まで辿り着き、研究員が「モグラを訓練するのは難しいだろ。ロボットでいこう」と実現する話なんですね(笑)「それ、無理ですから」と言わないところがいい。

ぼくの記憶では、教科書ではなかったかもしれないけれど、星新一さんの「はなとひみつ」は模型の写真付きで読んだ気がします。それを読んで、うわーオトナになったらモグラ型ロボット作りてー!と思った。研究者や発明家になりたかったですね。算数苦手だったので、なれませんでしたが(苦笑)

ちなみに、絵本は絶版になっているようです。和田誠さんの絵で読みたい。復刊してほしいです。

ところで、最近ニュースを見ていて思うのは、詐欺や盗みが多い。しかし、そうして働いて得たお金は当然「不労所得」じゃありません。しかしながら「働かないでも稼げる。やりたいことをやろうぜ!」などという一部のカリスマのコトバを「勘違い」した信者が、間違った人生に陥り、その影響を拡大しつつある気がしました。

「働くこと」は大切だと思うぞ。FXやら株式投資で儲けて遊んで、パ-マネント・トラベラーとかいっちゃって税金から逃れて国を転々として暮らしている人物は、ちっとも偉くも凄くもない。むしろ、利己主義で社会的価値のまったくない人間だ。まあ、ビンボー人の僻みだけどな。はっはっは。

ぼくはいま、どうしようもない日本にとどまって、それでもおじいさんやおばあさんのために何とかしようとか、信頼のきずなが崩壊している日本を変えようと努力している方々をリスペクトします。それがどんなに些細なことだとしても、SNSで「今日は◯◯円儲けました!」など呟く人間より素敵ですね。

自分にできることといえば、花の手入れをして水をあげるぐらいです(苦笑)。けれども自転車で通り過ぎた女の子がママに「いい匂いだねー。沈丁花だよ、ママ!」などと呟いているのを聞くと、ちょっとだけしあわせになります。そういうことでよいんじゃないかと思うんですよね。社会貢献って。

 

へんな怪獣 (新・名作の愛蔵版)

へんな怪獣 (新・名作の愛蔵版)