Lifestyle Innovation | Soseki21

つぶやきのまとめ。とりとめのない思考を書き綴っています。

待つものは変われる。

赤い糸とハサミ:Soseki21

にんげんは多様であるがゆえに、好き嫌い、価値観、善悪の判断はまったく違います。そして、リツイーター(ただポチるだけで自分の意見を述べない人間)になってしまうと、そのツイートを拡散した先のにんげんがどう思うかを「想像」せずにあらゆるものをバラ撒いてしまう。ときには社会を汚染させる。

ぼくは両生類と一部の昆虫がダメで、海洋生物はかなりエグくても好きです。次男の影響かもしれません。けれども、カエル好きなひとがいてもいいんですが、どかーんとカエルの写真を送られると困る(苦笑)妙な生物の写真が面白くても、自分で楽しむことにとどめて、リツイートしないよう心がけています。

しかし、大阪の女子高生のかなしい事件については別だろう。正直なことをいえば、ぼくもその瞬間を見てしまいました。しかし、映像を撮っていること自体がおかしい上に、それを「無自覚」にリツイートしている人間は狂っている。連休明けの自殺が憂慮されていますが、多発したら「おまえも共犯だ」。

ある言葉が誰かに生きるための力を与えたり、死のどん底に突き落としたりするように、何気なくポチったリツイートが破壊的に人生を変えてしまうことがあると思う。しかしながら、リツイーターは「思考力が劣化している」から、自分が何をリツイートしているのか「自覚できない」のだろうと思いますね。

「そんなこと言ったってリツイートは他人の引用だし、匿名だからいいじゃん」と言うかもしれません。その通り。基本的に何をリツイートしようと構わないし、ぼくは匿名も実名も関係ないと考えます。しかしだな、安易にポチっと操作したことで、誰かの背中を押して高い場所から突き落とすこともある。

一般的に動画や写真はテキストよりも情報量が多く、それだけにビジュアルイメージは説得力があるとされます。したがって、動画や写真を投稿もしくはリツイートすれば、テキスト以上の刺激が人間に与えられる。それが面白いことであっても、誰かの尊い命が奪われる瞬間であっても、印象に強く残る。

スマホで簡単に動画や写真が撮影できる現在、ぼくらは映像というメディアの特性をもっと理解しなければいけないし「何が撮影されているか?」というコンテンツに対して繊細になるべきだと思う。かわいい動物も、誰かが虐待されている動画もいっしょくたに配信されるインターネッツは節操がない。

大阪、大丸梅田店の女子高生の飛び降りを撮影してツイッターに公開した人間は鬼畜なのでどうでもいい。しかしながら、もしリツイートしてしまった「まだ人間のこころを持っている」方は、できればそれを削除することをお願いします。彼女の写真や動画を拡散してアクセス稼いでも何も偉くないと思うぞ。

そしてもし連休明けの明日、みずからの尊い命を殺めてしまう人間が増えたとしたら、大阪、大丸梅田店の女子高生の飛び降りを撮影してツイッターに公開した人間はもちろん、それをリツイートした人間も「彼/彼女の背中を押した罪があり、おまえらのせいでもあることをきっちり忘れるな」と言いたい。

さらにいま、衝撃的な映像にショックを受けて自分をどうしようか混乱しているひとがいるのであれば、ぼくは石田衣良さんが遠い昔に教えてくれたこの言葉を贈ります。「待つものは変われる」。彼は尊い命に終止符を打つことを「禁じます」とも語っていました。ぼくはその言葉に救われました。

40分よりもあと1分だけ考えてみてほしいと思います。1分考えても答えが出ないのであれば、もう1分考えてみてほしい。そして呼び止めてくれる警察官の方だとか、会ったこともないけれど、あなたのことを心配している誰かの声に耳を傾けて信じてほしい。ぜったいにいるって。いないわけがない。

言葉は無力なのかなあ、と少しだけ凹みました。だらだらこんな文章を語ることしか、ぼくにはできません。情けない。一発で誰かを変えられる呪文があればいいのに。けれどもぼくは魔法使いでもなければ、言葉の発明家でもない。基本的に他人の考えは変えられないと考えていますが、なんとかならんのか。

 

空は、今日も、青いか? (集英社文庫)

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