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つぶやきのまとめ。とりとめのない思考を書き綴っています。

家族を変えるのは、子どもの存在かもしれない。

万引き家族

 

昨夜、遅ればせながら『万引き家族』鑑賞しました。是枝裕和監督の映画は「強い子ども」と「ダメな大人」を描くのがうまいですね。もとのタイトルは『声に出して呼んで』だったそうだですが、読唇術ができないので登場人物の声に出さないセリフが気になりました。大切なことは言葉にできない。

映画を観ながら連想したのは是枝監督の『誰も知らない』です。あの映画でも置き去りにされた子どもたちが登場し、なんとか生きていこうとします。生きていくためには「何でもあり」なのかどうか正直分からなくなってしまいました。「絆」と呼ばれるものは単なる金のつながりかもしれず儚いものです。

リリー・フランキーさんの存在感はとてつもないなあ。デザイン、作詞作曲、絵本、俳優などマルチな才能を持った方で凄い。ただ、この映画のようなエッジの立った存在より『お父さんと伊藤さん』のような、実は何者?!みたいな謎めいた雰囲気のほうが個人的には好み。

映画の中でも言及されていますが、産んだからといって「お父さん」「お母さん」になれるわけではなく、産んだことに恩をきせて束縛して虐待したら親ですらないばかりか人間でもない。また、仏教では親の誤りを正すことが、ほんとうの親孝行であると述べていた記憶があります。

親的な役割を果たしている日雇い労働者の柴田治(リリー・フランキーさん)とパート社員の柴田信代(安藤サクラさん)に対して、重要な位置づけにあるのが拾われた柴田祥太(城桧吏さん)で、彼は言葉ではなく身体をはって主張します。彼の愛読書が絵本「スイミー」というのもいい。

翔太の行動を契機として、後半、ぬくもりに包まれて絆でつながっていた「他人の集合体」としての一家が、一気に「家族ごっこ」として崩壊します。特別なケースではなく、普通の家庭にもあり得ることかもしれません。ところで、どーでもいいことなんですけど、家族といえば松田優作さんの『家族ゲーム』を思い出しました。あれもいい映画でした。

 

gaga.ne.jp


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家族ゲーム(1983) - 劇場予告編