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つぶやきのまとめ。とりとめのない思考を書き綴っています。

映画でアンドロイドと未来を考えた、2019年の夏。

人工知能と人間:Soseki21ブログ

 

9月に入りました。風に秋の気配を感じます。今年の夏は帰省もせずに(というかできずに)なんちゅうこともなく終わってしまったんですが、まだ油断できないですね。9月の残暑はかなりキツイので。

そんな2019年の夏は、オンデマンドで映画を観ることが息抜きだったのですが、気がつくと未来を描いたSF作品、特にアンドロイド系の映画ばかり観ていました。アンドロイドといってもスマホのOSではなくロボットのほうです。そこでアンドロイドな夏を振り返りつつ、アンドロイド系の映画の感想をまとめてみます。

ほんとうは劇場で観ることができるといいんだがなあ。ひとりで映画館行くのが好きなんですよね。必ずパンフレットを買って観ます。もちろん彼女と行く映画館も好きなんですけど(既婚者なんで、それはいかがなものか。映画をいっしょに観るのはセーフなのかアウトなのか)。「どうだった?」みたいな話ができるといいですね。ぼくの場合、感動するとタマシイが抜けちゃうので、何も話せないのですが(苦笑)

しかしながら、自宅でストリーミングで映画を観ることができるのは、なんという贅沢なんだ!と感じます。予算が許せばサウンドバーなどを手に入れて立体音響にしたい。モニターもでっかくしたい。

話が逸れました。時間を遡って映画を紹介します。

 

『EVA〈エヴァ〉』8月31日観賞

EVA<エヴァ>(字幕版)

EVA<エヴァ>(字幕版)

 

 
『EVA<エヴァ>』予告編

 

スペインのSF映画です。クリスタルのようなホログラムのUI(ユーザーインターフェース)で、球体にしてインストールする遺伝子型人工知能が美しい。EVA役のクラウディア・ベガは超・美少女だと思いました。感情レベルを調整できる召使い役のアンドロイド、マックス(リュイス・ウマー)もいい感じ。ぼくは「目を閉じたら何が見える?」のでしょうか。

予告編のなかでちらっと見える、両手で拡大縮小できる飴色のクリスタルのようなものが、感情を持った自律型人工知能でありメモリー(記憶)。垂直多関節ロボットがたくさん出てきて、おお!と思いました。ラストシーンでは不覚にも泣きました。

ちなみに垂直多関節ロボットは、人間の腕の部分を模したロボットで、自動車工場などでよく使われています。こんな感じです。

 

www.coboticsworld.com

 

産業用ロボットといえども、プロダクトデザインは大切ではないかと思いました。もちろんスペック(機能の仕様)が最重要ですが、工場の作業員のユニフォームが重要であるように、ロボットの外観デザインは大切では。

数年前の映像になりますが、居合斬りの達人がロボットにワザを教え込む安川電機さんのこのプロモーションはかっこいいと思いました。ロボットも学習が必要なのだな。ヒト型、イヌ型、ネコ型のアンドロイド(スマホのOSではなくロボットのほう)もよいのですが、垂直多関節ロボットに惹かれます。

 


YASKAWA BUSHIDO PROJECT / industrial robot vs sword master

 

『CUTIE HONEY-TEARS-』7月18日観賞


10月1日(土)公開『CUTIE HONEY-TEARS-』予告

 

ネットで酷評されていて、確かに設定といい物語といい、いまひとつ浅い印象は否めないかもしれません。とはいえ西内まりやさんと石田ニコルさんが超絶に美しいからいいじゃないか、と。ふたりが闘うシーンは素敵な映像でした。

永井豪さんの原作の『キューティーハニー』といえば、変身するときに全裸になるのが男子としてはドキドキものなのですが、特に全裸になるサービスもありませんでした。とはいえ変身するときにいちいち全裸になっていたら恥ずかしくてたまらん。

だいたい仮面ライダーが変身するとき全裸になったらおかしいだろう。いや、イケメンが変身時に全裸になるような仮面ライダー(仮称:仮面ライダーゼンラ)は、子供どもといっしょに観ているママさんの目を釘付けにする効果があって、視聴率伸びるかも。とはいえ、男の子が真似して変チンしちゃったら、教育上よろしくないであろう。どーでもいいことですけれども。

 

ミスター・ノーバディ7月14日観賞

ミスター・ノーバディ(字幕版)
 


『ミスター・ノーバディ』 予告編

 

この作品はアンドロイドではなく、不老不死が当然になった未来で、人類最後の死を迎える老人が語る過去の物語。すごいもの観ちゃったぞ?テリー・ギリアムな印象、近未来的ビジュアルとタイポグラフィ、あったかもなかったかもしれないパラレルワールドの3つのせつない恋に圧倒されて観終わりました。なんだこれ!

科学的なことはよく分かりませんが、バタフライ・エフェクトとか、超ひも理論とか、「色即是空、空即是色」の禅の思想とか、胡蝶の夢とか、そんなものを背景としてSF的にビジュアル化すると、こういう映画になるのだな、と思いました。ちょっと解説不可能な面白さ。哲学的でもあります。

しかしながら人生はまさに「選択の連続」。ぼくらは重要な分岐点に気づかず生きていますが、刹那が永遠で、あらゆる可能性を生きられるとすれば、この映画のような体験があり得るはず。一瞬の差でめぐり会えない恋もあれば、めぐり会っちゃったばかりに困ることもあるものです。ぼくらの世界には「選択されなかった複数の世界」があるかもしれません。

 

イヴの時間 劇場版』7月8日観賞

イヴの時間 劇場版

イヴの時間 劇場版

 


映画『イヴの時間』予告編

 

アニメはあまり観ません。なので疎くて知らなかったけれど、とても深遠なテーマを描いていて深く考えさせられました。「アンドロイドと人間は分かりあえるのか」が主題で、人型だけでないロボットも登場します。法律や規則は何のためにあるかについても考えました。

現在のところアンドロイドもしくは人工知能に自律的な感情はなく、機械学習によって感情のようにみせかける回答をするだけです。iPhoneの「Siri」もそうであり、マイクロソフト社が展開している女子高生型AIの「りんな」もそうですね。

最初に戻ると、「EVA<エヴァ>」も感情生成機能をプログラムするために、子供を使って写真を見せてどう感じたかを機械学習させていました。ただ、「退屈な感情」では納得できない天才科学者によって不測の事態を引き起こしてしまいます。

それをもう少しホラーに描いた映画が『エクス・マキナ』で、音声型人工知能に恋愛する話が『her/世界でひとつの彼女』でしょうか。

 

エクス・マキナ (字幕版)
 


映画『エクス・マキナ』予告編

 


映画『her/世界でひとつの彼女』予告編

 

ところで、昨日はスティーヴン・ホーキング氏の伝記的映画を観ました。アンドロイドとは関係ありませんが、ALSの博士を支えたのは、妻をはじめとするたくさんの人々であると同時に、電動車いすと手で操作して文章を作成し、合成音声で発話できるテクノロジーでした。

 

博士と彼女のセオリー9月1日観賞


映画『博士と彼女のセオリー』予告編

 

ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症したシーンで号泣してしまい、それ以降は泣きながら観ました。エディ・レッドメインの演技は、もはやホーキング博士より博士っぽい。迫真の演技です。妻と出会った頃のシーンがいい。

この映画で感じたのは、ALSは身体的はハンディではなく、ALSだからこそ偉業を成し遂げる天才がいるということ。『潜水服は蝶の夢を見る』というフランス映画があり、その作品はELLEの編集長ジャン=ドミニック・ボービーが、閉じ込め症候群で身体機能を失い、まばたきだけで本を書きました。その執念というか情熱は凄いと思います。

 

潜水服は蝶の夢を見る (字幕版)
 


「潜水服は蝶の夢を見る」日本版予告編

 

れいわ新選組からALS患者さんの2人が参院選に初当選し、分身ロボット「OriHime」や電動車いすを開発されている吉藤オリィ氏に注目していたこともあり、深く考えさせられました。 繊細であるがゆえに持論を語るのは難しいが、大切なことは「憐れみ」ではないと思います。

そしてロボットがALSの患者さんや、高齢者の方を支援する社会が実現すれば、素晴らしいと感じました。

 


【亡き友に捧ぐ、感動のプレゼンテーション】オリィ吉藤は、分身ロボット「OriHime」で誰もが社会参加できる世界を目指す(ICC KYOTO 2018)【動画版】

 

ぼくらが少年の頃に描いていたSFの世界を、現実にしようとしている科学者がいます。そしてSF映画はさらにその先に向かっている。アンドロイドは感情を持てるか、感情を持ったアンドロイドと人間は共生できるのか。先端の科学者が研究している課題かもしれませんが、SF映画を観ることによって、その片隅だけでもかじった気分になれます。

人間の想像力=創造力は凄いな、と。忘れてしまいそうになるのですが、そういえばいまは21世紀ではないですか。

ホーキング博士は「人工知能の進化は人類の終焉を意味する」として危険性を訴え、ただちに開発をやめるべきだと主張しました。国際的な緊張が高まる現在、原子力とともに、サイバーテロによってライフラインが破壊される可能性があります。人工知能が軍事目的で使われることは、十分にあり得る話です。というのは、軍事産業は「儲かる」ので。

しかしながら、ぼくはアンドロイドと人工知能が切り開く世界に、可能性を感じていたいですね。平和的に利用され、孤独なひとびとを救い、リアルであってもバーチャルであってもしあわせな社会を創り出すことができるのではないか。

 

そんな風に信じていたい。信じることで世界は変わるはず。