Lifestyle Innovation | Soseki21

つぶやきのまとめ。とりとめのない思考を書き綴っています。

自分の文章が声になる、みえないものに触れる時代。

未来に触れる:Soseki21ブログ

 

いまでこそ有名になった初音ミク、いわゆるボカロですが、当初はサンレコリットー・ミュージック社のサウンド&レコーディングマガジン)の一部で盛り上がっているだけの、イノベーターもしくはアーリーアドプター、要するに「新しもの好き」の製品だった記憶があります。15年ぐらい前ですかね。

そんな時代にVocaloid MEIKOを買い、確か「かえるのうた」か何かを試しに入力して、パソコンが歌ったときは「おおおおお!!!」と感動しました。とはいえ、再生までに途方もないレンダリング(入力を音声に変換すること)の時間がかかったのですが。

その頃、音声合成DTM用ソフトウェアでは、ヤマハさんとクリプトン・フューチャー・メディアさんが先行していました。ちょっとややこしいのだけれど、ボカロというのは、ヤマハさんが開発したVocaloidというエンジン上で、音声データベースを提供している会社さんの声で歌います。したがって、いろいろな会社から音声データベースが販売されていますが、Vocaloidのエンジンがないと歌えません。

どのようにして音声データベースを開発しているか?ということは、文系の自分にはよくわかりませんでしたが、MEIKOは実在する拝郷メイコさんというシンガーソングライターの声をもとにしています。拝郷メイコさんご自身もとてもキュートな方です。

坂本美雨さんのファンでもあるので、彼女のVocaloidが出たときは、ほしかったな。

その後、初音ミクの登場により、ツインテールの女の子のキャラクターがついて、熱狂的に盛り上がりました。実は、その段階でおじさんは引いてしまったのだな(苦笑)。いやー、これはちょっとおじさんにはムリ、みたいな。ついていけんぞ、と。音声合成技術には関心があったけれど、あまりにも大きなオタク文化になってしまった。いや、オタク文化を否定しているわけではありません。日本が誇る文化だと思う。

初音ミクはキャラクターが2Dから3Dに進化し、フィギュアやキャラクターグッズが販売され(痛車まで登場し)、ホログラムで実際にライブ会場をたくさんのファンで埋めつくし、ボカロで曲を作るひとたちはボカロPと呼ばれるようになりました。想像できなかったですね。まあ、スマートフォンがこれだけ普及するのが想像できなかったように、想像できない未来というものはある。

ところで何度も書いていますが、いまは21世紀です。

忘れちゃうことが多いのだけれど、いまは21世紀なんですよ、みなさん(って誰に呼びかけているのか分かりませんが。苦笑)。

ロボットと人工知能の時代です。

ロボットに関しては、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の障がいを持たれた方のためにOriHimeというロボットを開発されている吉藤オリィ氏の本『サイボーグ時代』を読んで、深い感銘を受けました。この方はすごい。

などと思っていたら、ツイッターでフォローさせていただいていた兵庫県CLARION Design Studioさんが、OriHime eye+Switchのリーフレットをデザインされたことを知って「ええーっ。オリィ研究所さんの仕事をしているなんて尊敬!」と感動しました。

6次の隔たり(Six Degrees of Separation)」という言葉があって、これは友達の友達を辿っていくと、だいたい6人までのネットワークがつながれば、世界中の誰とも知り合えるということです。なので世界は広いようで狭い。

そのCLARION Design Studioさんがデザインしたリーフレットを見て、ぼくが注目したのは、東芝さんとともに開発された「コエステーション」というアプリでした。

コエは、じゃなくてこれは何かといえば、iPhoneiOS)向けのアプリなんですが、画面に表示された文章を読み上げてマイクで入力します。何度も音声入力を繰り返すことによって機械学習して、自分の「コエ」の精度が上がる。そして、このコエに150文字までの文章を読み上げさせることができます。また、コエを貸したり借りたりすることも可能です。

というわけで、実際に使ってみました。入力する文字数によって精度があがるというので、最大レベルの5まで200個の文章を読み上げてマイクから入力しました。そうして、できあがったコエで朝のツイート(あいさつ)をしてみたサンプルが以下になります。

 

share.coestation.jp

 

「明るさ」「性別」などのパラメーターをスライダーで動かすことによって、コエの調子を変えることができるのですが、自分らしくチューニングしてみました。

このアプリの開発コンセプトには、大切なひとの声を未来に残す、ということがあるようです。ALSを発症された方は次第にしゃべれなくなってしまう。けれども、しゃべれるうちに声をデジタル化して残すことで、視線入力で書いた文章をその方の声で発話できるようになります。

すごいなあ、と。超高齢社会でも重宝されるのでは。

あるいは、たとえば若いカップル同士でお互いの声を精度を上げて音声合成できる状態にして、そのコエを交換すれば、ツイートを彼もしくは彼女のコエで聞けるわけです。遠距離恋愛で、お互いに忙しくて電話ができなかったとしても、メッセージを彼もしくは彼女のコエで聞ける。

うれしくないですか?ぼくはうれしい。

そんなことを考えていたところ、Microsoft HoloLens 2 を出荷開始」というニュースを読みました。AR(拡張現実)という技術も進歩していますが、分かりやすく言ってしまえば「Pokémon GO」です。カメラからの現実の映像に、仮想の現実を重ねる。

アップル社も力を入れていて、現実と仮想現実の前後関係を表現できるようになりました。どういうことかというと、これまではモンスターが必ずカメラで写した映像の前に表示されていました。ところが、表示されているモンスターの前に人間が立つと、モンスターが隠れるように表示されるようになりました。なーんだそんなこと?と思うかもしれませんが、これ、いままで不可能だったんですよね。

 閑話休題Microsoft HoloLens 2 のツイートを読んでYouTubeからMR(Mixed Reality:複合現実。マイクロソフト社がめざしているARの進化系)を漁ったのですが、まさにSFだなと。

しかしながら、ふと考えたのは、この映像はメガネを通してみたホログラムです。つまりメガネを装着していないひとには、そのホログラムはみえないはず。したがって「裸の王様」みたいになっちゃうんじゃないか?ということです(笑)

実際にこのインターフェースが一般に普及した場合、パントマイムをやっているような人が街中に溢れるのでは。

「でかい声で独り言を言っているな」と思ってぎょっとして振り向くと、スマホのヘッドフォンマイクで通話していることってないですか?パソコンがなくなって、HoloLensのようなMRデバイスで仕事をする世界になると、会社はみんなパントマイムをやっているひとばかりにみえそう。

ただ、その奇妙さにも慣れてしまうのでしょう。おそらく1980年代の人間がタイムトリップして現在の東京に出現したら、相当驚くはず。「なんだあの手のひらに乗ってる機械は。えっ、写真撮ってるけど現像はどうすんの?」みたいな。同様に2050年の人間がタイムスリップして2019年にやってきたら「なんでつかめるものしかないの?あのキーボードやパソコンって物理的にムダでしょ」と思うかも。

MR(複合現実)が浸透した会社では、HoloLens Xバージョンを外して歩こうとして机にぶつかり「やべっ。これはリアルだったか」みたいなこともあるかもしれません。とはいえ、そんな未来には、MRのデバイスコンタクトレンズのように小型化されるか、身体にチップとして埋め込まれていたりして。

しかしながら、Microsoft HoloLens 2 の出荷にあたって、ぼくには心配なことがあります。それは、

一部の日本企業は女子の「メガネ禁止」

ってことです。職場で使えないじゃん。

どーでもいいか、そんなことは。

 

21世紀の土曜日、外は明るい日差しが降り注いでいます。

 

 +++++

 

 

VOCALOID MEIKO

VOCALOID MEIKO

 

 

拝郷メイコさんではこの曲がお気に入りでした。


拝郷メイコ - エソラジ

 

OriHime eye(視線入力)関連のリーフレットやマニュアルのダウンロードページ。

orihime.orylab.com

 

エステーションのサイト。iOSアプリのリンクもあります。

coestation.jp

 

サイボーグ時代 ~リアルとネットが融合する世界でやりたいことを実現する人生の戦略~

サイボーグ時代 ~リアルとネットが融合する世界でやりたいことを実現する人生の戦略~

 

 

www.microsoft.com

 

HoloLnes 2によるMR(複合現実)のデモ映像。


HoloLens 2 AR Headset: On Stage Live Demonstration

 

www3.nhk.or.jp

 

Vocaloid MEIKODTMの打ち込みで作った曲(15年ぐらい前に制作したものばかり)。

 

初音ミクV4Xで打ち込んだ自作曲&映像(最近)。


Birds & Leaves 「ものづくりのうた」