Lifestyle Innovation | Soseki21

つぶやきのまとめ。とりとめのない思考を書き綴っています。

雑感のパズル。コンビニとか、ペンギンとか。

パズルのピース:Soseki21ブログ

 

先日、朝起きて部屋がびみょうに違うなあ、何かが足りないぞ? と思ったら、前日の夜にアコギ弾き語りを録音しようとして、壁掛け時計を外したままでした。ZOOM H4n Proというそれほど高価ではないけれど、高性能なICレコーダーを購入したので。

いつもは聞いていたカチコチいう音が、今朝は聞こえなかったんですね。部屋の外の廊下に置き去りにされた時計を、定位置に取り付けたら、ふつうの生活に戻りました。

時計の音を意識していないのだけれど、なくなると喪失感があるものだな。ちいさな音も「聞いていないつもりでいても、しっかり聞いている」。おそらく恋人や家族や夫婦もそんなものかもしれません。あるいはブロガーさんも同じ。いつもそばにいるときは気にしなかったとしても、いなくなったときに「なんか変だな」と思う。

いま部屋にある壁掛け時計は、とても不思議です。

10年以上前に買った記憶があるのですが、一時期ぴたっと止まってしまった。しかし、そのままにしておいたら、ふいにある日動き始めて、現在も正確な時間を刻んでいます。電池式で、電波時計ではないはずなのに。

長い間、眠っていた時計が、ふいに目を覚まして規則正しい時間を刻むことがある。ぼくがなにか「電波」を出して、そのせいで動き始めたのかもしれん。時計の気持ちは分からないので、知らんけど。あるいは休息が必要だったのかもしれないですね。時計だって動き続けたら疲れるだろう。

そういえば「古時計」という童謡があったっけ。ちょっとだけ切ない名曲だと思います。平井堅さんバージョンで。


大きな古時計 - 平井堅 Ken Hirai .( R&B 節奏藍調,特別版 )

まるい壁掛け時計の針はぐるぐる回って、同じところを逡巡しているように見えますが、ぼくらの生きている時間は有限です。

限られた時間のなかでぼくらは生きている。

コンビニで買い物したとき、わずかに賞味期限切れだったらしく、おじいさんの店長さんが取り替えてくれたことがありました。

見た目では充分に食べられそうで、もったいなあと思いました。しかし、フードロスの観点からするともったいないかもしれないけれど、冬場とはいえ、もし賞味期限切れのものを食べてお腹を壊したらコンビニの責任になる。

店長さんとお話をして「われわれコンビニはそれが強みですから」と誇りをもってお仕事されていたので、何もいえなかったな。そんなわけで、取り替えていただいた食べ物の分まで、ありがたくいただきました。

もし人工知能(AI)を導入してコンビニが無人店舗になったとしたら、こんなふうにおじいさんの店長さんとお話をすることもなく、機械が効率的に食べ物を廃棄してしまうのだろうなあ。

とはいえ、意外におじいさんの店長さんがいるコンビニのほうが繁盛したりして。

「うちはAIを導入していません」みたいな「非AIコンビニ店舗」に人気が出そうな気がします。

なんてったって超高齢社会じゃないですか。独居しているおじいさんやおばあさんは話し相手がほしい。対話型AIが相手をしてくれたとしても、人間の手で袋詰めしてくれたほうが嬉しいときもあります。

それからフードロスを問題視する考え方や立場は大切ですが、いっつも「ぜったい反対!」という頑なの姿勢はいかがなものか?と考えました。

モノを売るみなさんの気遣いや誇りもあり、それを踏みにじってまで「自分の主義主張を通す」のはどんなもんだろうか、と。やわらかくありたい。

おそらくデジタルネイティブな世代にとっては「えー分かんない。おじいさんがいるコンビニとか面倒だし、無人コンビニのほうが便利で効率的。だいたい、じいちゃんやばあちゃんはレジ打ちも遅いし、そもそもお年寄りと話をするなんて気持ち悪くね?」だろうと思います。偏見かもしれないけどね。

しかしそれならば、高齢者が当事者意識からビジネスを立ち上げるチャンスがあるかもしれない。いや、それぐらいやるべきだろう。

たとえば、セブンイレブンだって「a.m.7:00~a.m.11:00」があってもいいんじゃないかな。朝の7時から11時までしか開いていないコンビニ。

「開いててよかった!」ではなく「閉まっちゃていて、しまった!」みたいな(シャレのつもり)。4時間しか営業時間がないんですけど、おじいちゃん、おばあちゃんは早起きだし、時間限定というプレミアム感もある。午後からは店員さんもお客さんも、ゆったり自分の時間を過ごす、みたいな。

コンビニエンス(便利)じゃないコンビニ、ですね。

その時間に間に合わないと買えない品揃えで差別化すれば、ニッチ(狭い)な市場を開拓できる気がします。コストも削減できる。売上を伸ばすとか、成長はしません。現状維持で構わない。

ところで、秋葉原で隣接するハンバーガーショップのうちマクドナルドが閉店して、残ったバーガーキングは横書きの一見こころあたたまるメッセージを張り出したそうです。

が、しかし。この張り紙を縦に読むと「私たちの勝ち」と勝利宣言にも読める、というニュースがありました。面白いかもしれないけど、もやもやするぞ。そういう嫌味な競争はやめにして、共創がいいと思う。

nlab.itmedia.co.jp

なんつーか、ぼくもそうなんだけど「多様化する時代」と言いつつ、しっかり「従来の常識」に囚われちゃっている気がします。

日本の文化や政治や社会のせいではなく、結局のところ「自分で自分の枠をつくっちゃっている」からなんだろうな。だから飛べない鳥になってる。飛べない鳥って、ペンギンかそれは。

でも、ペンギンは海のなかを「飛ぶ」ように泳げるもんね。だからペンギンは飛べるのだ。そして「最初のペンギン」がエライ。最初のペンギンという言葉は、2006年に茂木健一郎さんの『脳と仮想』という本で知りました。英国で開拓者精神にあふれたひとを称えてそう呼ぶらしい。

こちらは、2006年1月5日に書いたブログ。

脳と仮想 (新潮文庫)

脳と仮想 (新潮文庫)

  • 作者:茂木 健一郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/03/28
  • メディア: 文庫
 

 ぼくは翔泳社というIT系出版社の本をつくらない部門、つまりIT業界のお客さまからパンフレットやWebサイトを受託して制作する部門(上場後にホールディングカンパニー制に移行してからはグループ会社)で働いていたのだけれど、企業名の「翔泳」は『旧唐書』にある「深仁洽翔泳」という言葉から取られたそうです。

「翔」は翼を拡げて自由に空を駆けめぐる鳥であり、「泳」は水中をすいすい泳ぐ魚。センスあるネーミングだな、とあらためて思いました。実はペンギンじゃないかな、とイメージするのだけれど。

まさに「最初のペンギン」っぽい挑戦的な会社でしたね。ゲーム開発をしている部門があったり、ゲームの開発だけではなくゲームセンターの運営やネットカフェも運営したり。

14年間勤めたのだけれど、い~い会社でした。

出版部門じゃなかったけれど、何しろ最先端のIT関連書、マーケティング書、ビジネス書が社内でまっさきに読める。本好きの人間には最高の環境です。しかも、ちょー有名な外資系企業をはじめ、素晴らしい企業の仕事ができて、先端技術を理解できる。最高にわくわくしましたね。頑張りすぎておかしくなって、やめちゃいましたが。

www.shoeisha.co.jp

ペンギンの話にもどりますが、よくペンギンが群れになって、氷山からどぼどぼ海に飛び込む映像を観ることがありますが、最初に海に飛び込むペンギンは、それを捕獲しようとする動物に食べられてしまうリスクがある。けれども最初に誰かが飛び込むリスクを追わなければ、誰も海に飛び込むことができない。つまり、自分たちのエサを得られずに飢えてしまうわけです。

birdwing.sakura.ne.jp

動画を探してみたら、こんなものがありました。


最初に飛び込むペンギンになれ!

めっちゃ海を気にしていて、ペンギンかわいい。というか、ペンギンにとって海に飛び込むことは生死をかけた挑戦なんでしょうね。食べることにもリスクがひそんでいる。

食べられるということはしあわせなことです。

午前中しか考えられないコンビニというビジネスモデルを考えたのですが、あまりにも時代を先取りした製品やサービスは、一部の新しもの好きにしか受け入れられず、市場を開拓できずに失敗する可能性があります。

成功するのはキャズム(溝)を越えた、アーリー・マジョリティ(価格と品質を重視するひとたち)に向けた製品やサービス。つまり最初のペンギンに続いて、飛び込んだものたちになります。実はAppleiPhoneをはじめとした製品は、必ずしも市場に最初に投入した製品ではありません。実は、失敗した新製品が切り開いた市場の上で成功をしています。

市場がある程度、成熟したときに新製品やサービスを投入すると爆発的に拡散する=キャズム(溝)を越える。この理論はジェフリー・ムーア氏がIT業界の製品やサービスのライフサイクルやイノベーションについて考察した『キャズム』という本にかかれています。ちょっと古い本ですけれども、翔泳社の本です。

キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論

キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論

 

ビジネス関連では、Amazonの株価が好調という記事を読みました。そこで思ったのだけれど、株価は時代の雰囲気や国家間の政治的な問題も影響を与えるとはいえ、Amazonというビジネスモデルは非常に面白い。

jp.techcrunch.com

ぼくはAmazonのプライム会員です。

にも関わらず、これまで使いこなしていないコンテンツがたくさんありました。あらためてデジタル書籍や音楽、映画などを使い倒そうと考えたところ、あまりにも膨大で人生100年では足りないと痛感。

要するに、Amazonでプライムを利用すると、最新作でなければ(最新作を購入することもできるけれど)、とりあえずあらゆる生活必需品から余暇を持て余さないコンテンツが手に入るわけです。そりゃあAmazonは好調だろうな、と。しかも、その仕組みをAWSAmazon Web Services)で売っているわけで。

株価と関係あるかどうか分からんけど。

いまも検索エンジンは利用していますが、どちらかというとTwitterのようなSNSから情報を得ることが多い。Amazonの強みは「モノを売っていること、物流」が基盤にあると感じました。広告も扱っているけれど、広告を柱としたビジネスモデルではない。しかもその「仕組み(プラットフォーム)」も売る。

当初、書籍だけを扱っていたときはAmazonは大赤字だと言われていたのですが、時流にのって書店をなぎ倒すほどの勢力になり、その間に蓄積したノウハウを横展開して、あらゆるモノの販売に着手。さらに、効率化のために先端技術を取り込んで、いまはデバイスもコンテンツもつくっています。

柳の下のどじょうを狙ってもムリで、Amazonのマネをしてもマネーは得られないと思いますが(シャレでした)、成功したビジネスモデルとして研究しがいがあるのでは。ビジネスモデルだけではなく、成功する「思想」というか生活の知恵も得られそうな印象ですね。個人的に。

ぶっちゃけた話「にんげんは楽をしたい」ということが本質かも。

自宅にいて安い買い物ができればそりゃ楽なのでAmazonを利用します。サーバー構築なんて面倒くさいのでクラウドAWSを使えば楽になる。それが「働く(傍を楽にする)」の本質でもある。楽になるために人類は進歩発展する。

コンビニだってそうですね。安いというより、近くにあるから利用する。深夜にほかの店が閉まっていても、小腹を満たすものをはじめ、生活用品はなんでもあるから困らない。困らない=楽ちんということでは。

なんつーか脱力するほど当たり前で、昔から言われているようなことに思考が着地してしまったのですが「楽」になること、楽にさせることを中心にビジネスを考えると成功するんでしょうね。

どんなに素晴らしいプロダクトやサービスも、面倒くさかったら使わんだろう。自然に淘汰されていく。

にんげんだって、どんなに高学歴で豊富な実績があったとしても「あいつに頼むと面倒くせーな」という場合は、避けられちゃいますね。

とはいえ、なんでもかんでも頼まれごとを引き受けるのも、いかがなものか?と考えます。制限時間と膨大なノルマがあって、生命のキケンをともなう危険物処理班みたいなバクダン仕事ばかり請け負っていると消耗します。

楽して稼げる仕事なんて、ないけどな。

とりとめのない雑感になってしまいました。

2020年の梅が咲く頃には、こんなことを考えていたよ、ということでブログの海に沈めておきますか。ほんとうに沈んでしまいそうなくらい雑感過ぎる上に、長文でスミマセン。

最後まで読んでいただいたかたがいらっしゃるとすれば、奇跡です。一等賞をあげたい。いただいても困るかもしれませんけど。

ちなみに「にんげんっていいな」って曲が好きなんですが、その歌詞に「おしりを出した子一等賞」というフレーズがあります。よい子は、人前でお尻を出さないようにしましょう。気持ちよさそうだけど。

Twitterで、この方が歌っている「人間っていいな」がお気に入りです。