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つぶやきのまとめ。とりとめのない思考を書き綴っています。

『アップロード』を観てリアリティについて考えた。

VRゴーグルと仮想現実:Soseki21ブログ

リアリティ(現実感)って何だろう、と考えるようになりました。というのは、COVID-19によって、世界がSF映画のように変わってしまったからです。

そもそも現在は21世紀。ビフォアコロナの世界ではVR*1の技術によって、Oculusなどのゴーグルで再現する仮想現実がリアルになりつつありました。一般的にはVRよりPokémon GOのようなAR*2が認知度が高いかもしれません。

ところが2020年に入ってから、VRやARのような仮想空間より、仮想じゃない現実のほうが総製作費に数十億円かけた映画のような様相ではないでしょうか。

こんなことを書くのは不謹慎かもしれませんが、COVID-19によるパンデミックは、マッドサイエンティストによる生物兵器が管理ミスで世界にばら撒かれてしまった、というSF映画にありがちなシナリオのようだし、脚本家であれば、ここで不安に煽られた人類が暴動を起こすシーンを挿入するだろうなあと考えます。まさにシナリオどおりの展開になっています。

いつか「カーット!」という監督の声がかかって終わってくれたらいいのに、と真剣に思う今日この頃です。

そんな状況下で、先日Amazonのプライム会員向けオリジナルドラマ『アップロード』を観ました。超・面白かったですね。何が面白いかといえば、Amazonを含めた先端技術によるサービスを自虐的なコメディで描いているところです。くすっと笑える。痛快でもある。

ネタバレを含むかもしれないので、これから観たい!という方は、てきとーに読み飛ばしてください。Amazonプライム会員ではない場合、残念ながら観ることができないので、テキストではありますが物語を「疑似体験」できればと思います。

まず物語設定を簡単に紹介します。

舞台は2033年の世界。その近未来では、人間の意識をデジタルデータ化して死後にも永遠に生活を楽しめるサービスが提供されています。センサーでスキャンした魂(というか意識)を物理的なディスクに「アップロード」して、クラウド上の仮想世界を体験できる仕組みです。

身体を失っても「魂だけが仮想的に体験できる雲(クラウド)上の世界=天国」があり、現実と仮想空間の空間を横断して、推理小説とロマンスのエッセンスを盛り込んだドタバタが展開されます。

人間をアップロードした仮想世界はリアリティの解像度が高く、さらにOSのアップデートで繊細な味覚が再現できるようになったり、人工知能が細やかな感情を持つようになったりします。一方でβ版の完成されていないプログラムも残っていて、人工知能の住人たちの世話をするホテルマンには、時折映像が乱れるようなバグがある。

魅力的な世界ですが、なんと死後のデジタルワールドにも格差社会があります。金持ちは死後にも裕福な体験ができることに対して、お金がないと快適なデジタルアフターライフさえできない。シビアな設定です。

富裕層向けの仮想天国サービス(って何ていえばよいのだろう。ALaaS:After Life as a Servicesとか。苦笑)がホライズン社の「レイクタウン」で、ゲーム開発者のネイサン・ブラウンは自動車事故を起こして病院に運び込まれ、医療による再生はムリと医師が判断、レイクタウンのサービスにパーミッション(許諾)の手続きをして、アップロードされてしまうところから始まります。

ホライズン社は、仮想世界のレイクタウンで生きる死者(?)の顧客満足度向上のためにカスタマーサポートセンターを設置しています。

サポートセンターはガレージみたいなオフィスです。スタートアップ企業にありがちな風景で、ロバート・デニーロアン・ハサウェイマイ・インターンという映画の舞台となるオフィスもこんな感じでした。3面鏡みたいなマルチディスプレイ、スマートグラス装着とマイクによる音声入力によって、ひとりのオペレーターが複数の死者をサポートをしています。そのオペレーターは「エンジェル」と呼ばれているので、まさに天国。

ネイサンを担当するエンジェルは、ノラという美しい女性です。

ところがネイサンには、イングリッドという美形で金持ちだけれど性格の悪いガールフレンドがいて、実はレイクタウンのお金はイングリッドに払ってもらっています。それにも関わらず、ネイサンとホライズン社のノラは互いに惹かれあっていく。現実世界とデジタルな死後の世界のはざまで、遠距離&三角関係の恋愛に落ちていくわけです。

トレイラー(予告編)がYouTubeにありました。英語とはいえ動画で観ていただければおおよそのイメージが浮かぶのでは。


UPLOAD Trailer (2020)

レイクタウンの美しい風景はいったいどこだろう?と思ってWikipediaを調べたところ、カナダのバンクーバーでロケが行われたようです。壮大な自然が拡がる解放的な景観。こんな風景のなかで過ごしてみたい。できれば死後じゃなくて生前に。

セカンドライフではないのですが、レイクタウンの住人は半永久的に「あの世」の世界を満喫できます。

しかし、お金がなくなると地下の部屋に強制移動させられてしまう。地下にある底辺の天国は「2ギガ」と呼ばれていて、少ししゃべるだけで容量を消費する。容量がなくなるとグレイになってフリーズしてしまうので、しゃべることすらできません。データ容量=貧富の差というわけです。2020年のリアルでもiCloudなどは容量が足りなくなるとバックアップできなくなるので、リッチメディアのレイクタウンで2ギガは厳しいだろうなあ、と切なくなりました。

ちなみに「セカンドライフ」という言葉をさりげなく使いましたが、これは「老後を田舎で過ごす」意味ではなく、そういう名称の仮想世界のサービスが実在しています。2003年にサービスをローンチした先駆的なオンラインコミュニティです。

アバターによってユーザーどうしが仮想世界で交流でき、その世界でモノを作って売ったり、土地を買って領土を拡張できました。もう十年以上も前に話題になったのですがいまでも健在です。

こちらがセカンドライフSecond Life)のサービスになります。

secondlife.com

チュートリアル・マニュアルの動画があったので、引用します。


Second Life(セカンドライフ)のスタート方法 - 新ユーザー チュートリアル

「ええと、このセカンドライフって?」と気づいたかたもいらっしゃるかと思いますが、20歩ぐらい時代を先取りしちゃった「あつ森(任天堂の『みんなあつまれ どうぶつの森』)」のような世界になります。ストーリーがないRPG、自由度の高いオンラインゲームという印象です。2019年のチュートリアルを観た限りでは、十数年前と何も変わっていないような気がします。あまり大きなバージョンアップはしていないのかもしれない。

あつ森は二頭身のキャラで、どうぶつたちと会話できる絵本的なのどかさが特長ですが、セカンドライフのほうはリアリティを追求しています。

空を飛んだり海を潜ったりもできました。しかしオープン当初はバグが多く、身体が壁に刺さるというか、突き抜けたことがあったような記憶があります。引用したチュートリアル映像でも、最後に葉っぱが突き抜けていますね。2003年頃のパソコンは非力で、ブロードバンド環境も整っていなかったので、サクサク動かないどころかカクカク動いてしまって途方もなく重いサービスでした。

しかし、世界規模で展開していたセカンドライフは仮想コミュニティの成功事例のひとつだと思います。インターネット空間上にアバターの仮想コミュニティを作ることは人類の共通の夢だったようで、同じようなサービスがいくつもありましたが、現在残っているところはないのでは。

遠い目をして10年前を思い出すと「仮想世界で広告を出せないか?」と各企業がやっきになっていたことを覚えています。インターネット広告が急速に伸びていた時代で、広告代理店としては、他のインターネット媒体と差別化するために、新たな広告分野の開拓が必要だったんですね。

OOH(Out of Home:屋外広告や電車の吊り広告など)は物理的な制限がありますが、仮想空間であればデータセンターの容量次第なので柔軟に拡張や縮小ができる。コストも抑えられます。そこでデジタル広告媒体のひとつとして注目されていました。

セカンドライフ上の通貨を現実の通貨と連動するような動きもありました。その後、仮想通貨なども登場しましたが、現在どうなっているのか気になります。

横道にそれまくりました。『アップロード』の話に戻ります。

セカンドライフと同じように、死後の世界であるにも関わらずレイクタウンでは仮想空間に広告が表示されます。Amazonのいわゆる「おすすめ」のレコメンドエンジン風で、住人たちにうざったがられる。ホライゾン社のエンジェルたちは、キャンペーン期間中にクライアントによる商品販売のノルマを課されて、必死に住人たち(といっても死者なのですが)に売り込みをかけます。

さらに、顧客満足度は☆☆☆☆☆の5点満点で住民がレビューするようになっています。Amazonのレビューシステムそのままです。しかも仮想空間だけでなく、出会い系のシステムがあって「えすいばつ(ググってください)」がよかったどうかも、行為のあとで相手に採点されてしまう。このあたり最高に風刺が利いています。

個人的に「いいね!」の数やアクセス数を自慢するような世界は「評価経済」でもなんでもなくて「評価乞食」を増やすものだと感じています。かつてタラ・ハントが自著でSF小説から引用して、ウッフィーという評価の意義を述べていました。このウッフィーは感謝の気持ちを相手に付与する評価です。

個人的に評価経済とは、ネットの閉じた世界で流通させるのではなく、現実のボランティアなどの活動を人物に反映するのが本質であろう、と考えています。ネット内の閉じた評価システムはナンセンス。狭い村の住民どうしてお互いに評価するのは気持ち悪いし、そんな共依存的な評価に意味はない。

『アップロード』の物語で、ノルマをこなせなかったり住人からクレームを受けたりして、サポセン勤務のノラは、自分の評価が下がってしまうことに苛立ちます。しかし、そんな彼女をネイサンは評価します。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ぼくはネイサンに共感しました。評価制度なんてあってもなくても、わたしはあなたを評価しましょう、評価されるべき存在でしょ、みたいな。

そのほかにもホテルのサイドテーブルで飲み物を取ろうとすると料金が表示されて取れなかったり、仮想世界にも違法なグレイゾーンがあったり、3Dプリンターでステーキを印刷して食べたり、先端テクノロジーが好きなひとには「おおおーっ!」というような細かい風刺がこれでもかと満載で楽しめます。

スパイク・ジョーンズ監督のher/世界でひとつの彼女では、実体を持たない声だけの人工知能「サマンサ(スカーレット・ヨハンソン)」と、離婚の交渉中で人生に疲れたテオドール(ホアキン・フェニックス)による、女性型AIと現実世界の男性の恋愛でした。『アップロード』では、仮想世界のサポセンの社員と元人間で身体を持たない仮想世界の住人の遠距離恋愛という設定にリアリティを感じました。

なお『アップロード』は、大人の恋愛シーンやエグい映像があるので、家族で観ると気まずいことになるかもしれません。ご注意ください。

最終話で意外な展開になるのですが、この『アップロード』シーズン1は既にシーズン2にアップデートされているとのこと。気になります。

www.excite.co.jp

少し前まではGAFAという呼び名が盛んに言われていたように、AmazonGoogleAppleFacebookと並ぶ巨大企業です。

もはや古本のネット販売という事業領域にとどまらず、ファッショングッズや生鮮食品を売りさばいたり、人工知能Alexa(アレクサ)を搭載したスマートスピーカースマートディスプレイ、スティック型の端末、タブレット電子書籍リーダーなどのデバイス(端末)の製品まで販売するメイカーの側面も持ちます。

IT業界以外ではあまり知られていないかもしれませんが、Amazonの売り上げで最も成長していて大きな比率を占める事業は、AWSAmazon Web Services)というインターネット上のプラットフォームの提供です。

どういうことかというと、膨大な注文と物流をさばくためにシステムを構築しなければならなかったのですが、この「仕組み」自体を売っています。培ったノウハウとシステムを一般の企業に提供して収益をあげています。

2020年第一四半期の決算におけるAWSの売上は、102億1,900万ドル。100億ドルの大台に乗り、コロナ対策に40億ドルを投資しているものの成長しています。

www.itmedia.co.jp

個人的にAmazonが凄いと感じるのは、書籍のネット販売がスタートで長らく赤字の時代がありましたが、継続的かつ積極的に攻めの姿勢を崩さないこと。

特に『アップロード』というオリジナル作品の完成度には驚きました。物流によって得た利益で「コンテンツ」の提供まで事業を拡大し、コンテンツを観賞するツールとしてタブレットスマートデバイスの開発と販売という風に、多角的に網の目を張り巡らせています。

これはぼくの私見に過ぎないのですが、オリジナル作品のドラマ『アップロード』はAmazonのコンセプトムービーであり、テストマーケティングを担っているのではないか?と考えました。

もしかするとAmazonは本気でレイクタウンのような終活つまりエンディングサービスを構想しているかもしれない。

あり得ない話ではないと思います。たとえば日本のビジネスモデルでいうと、株式会社ベネッセ・コーポレーションは教育事業から発展して、婚活の情報、子育てのサポートまで、ライフサイクルに合わせた媒体を展開してきました。ひとりのお客さまの人生において、時系列に沿ってビジネスを展開するスタイルです。

もし生前における需要が飽和したら、死後のビジネスチャンスを考えることは起業家として必然的な発想かもしれません。

マーケティング用語に「LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)」という言葉があります。簡単に解説すると、特定の市場のシェア獲得をめざすのではなく、人間の生涯に寄り添って、ひとりの顧客のなかの占有率を高めようとする考え方です。

つまり、誕生>子ども時代>入試>就職>社会人>結婚>子育て>闘病>終活まで、時系列で提供できるサービスを展開すれば、お客さまに持続して利用していただけます。あるいはお客さまの実現したい理想像をかなえるために、知識や情報によって教育して商品やサービスを購入させ、さらに購入後のアフターサービスでクロスセルやアップセルを促す手法が考えられます。「物語を提供するビジネスモデル」と換言できるかもしれません。

『アップロード』で描かれた近未来をビジネスチャンス的にとらえると、故人と対話をしたいというニーズは少なからずあるはず

というのは、n=1だけれど、まずぼくが欲しい。父を亡くしたあとに「あれを訊いておけばよかった」「このことを相談したい」と痛切に考えることが多々ありました。したがって身体を持たないデジタルデータの人工知能であったとしても、父と対話できれば救われます。というより相談したいことが山ほどある。もちろん依存は、よくないと思うけれども。

故人と対話したいニーズがあるからこそ物語になります。

映画でいえば山田太一さん原作で大林宣彦監督の異人たちとの夏もそうだろうし、亡くした息子を科学のチカラで復活させるATOM鉄腕アトムも同様でしょう。

不老不死は遠くない未来に実現する、ということが取り上げられるようになりました。バイオテクノロジーとサイボーグの融合による「シンギュラリティ」が近いというレイ・カーツワイルの提言がよく知られています。

しかし、ぼくはサイボーグ化した不老不死に向かって科学が進歩することが、はたして人類をほんとうにしあわせにするのか疑う必要があると考えます。

もし不老不死を実現するのであれば、Amazonがオリジナル作品で描いたように、生前の意識を人工知能化した不完全な存在としてデータ化し、あたかも死後に生きながらえているようなリアリティを持って、現実世界の他者に見せることではないか?

自分だけが生きながらえるテクノロジーは自利的であり、また死後に再び生身の身体に意識をダウンロードして再生することは難しいと思います。

その答えは『アップロード』シーズン2で示されるかもしれません。

最後に、ドラマ全般に関する所感を書きます。

インターネットを通じてオンデマンドで映画やドラマを観るようになって、映像の視聴スタイルが変わりました。COVID-19によるストレスでPC画面を長く観ていることが困難になったせいもあるのですが、最近は特にスマートフォンで作品を鑑賞しています。

以前は通勤電車のなかでスマートフォンでドラマや映画を観ているひとに対して「そんなにちいさい画面で観て面白いものかな。家に帰ってノイズキャンセルを必要としない静かな場所で、でっかいスクリーンと音響設備で迫力のある映像を観賞したほうがよいのでは?」と思っていました。

ところが、実際にスマホ映画観賞をやってみたところ快適です。

乱暴な話をしますが、ぶっちゃけた話、音楽にたとえるならラジカセで聴いても高価なステレオで聴いても作品としての音楽は変わらないわけで、プロのリスナーを究めようとするなら話は違いますが、ラジカセのチープな音楽によっても感動は得られます。

同様に、たとえモノクロのちいさなテレビで観ても50インチの大画面で観ても、感動できる自分がいれば、そこに感動は得られるはず。もちろん、劇場の立体音響や大画面の映像でしか得られない感動もあります。ただ何をもって感動と呼ぶか、ということが大切では。

コロナが落ち着いたらシネマコンプレックスに行って映画を体験する価値も大切にしたいし、自宅を映画館にしてみたいという夢もあります。けれどもそうしなければ感動を得られないとは思っていません。

感動を得るのは自分次第。何よりも感動できる自分がいることが大切と考えます。

電車のなかでスマホで映画やドラマを観賞するひとは、映画やドラマが観たいわけではなく、周囲の環境や仕事を見たくない引きこもり的な拒絶が動機なのかもしれません。そんな視聴もあり、です。映画至上主義ではないので暇つぶしの観賞もある。

これは!と思うものを次々にサブスクリプション(月額定額制)で観賞できるAmazonのPrime Videoは便利です。というのは観ないとアタリやハズレも分からない。ぜったい観たいと思うものはレンタルや購入で支払いが必要になるものが多いのですが、それでも定額料金内であらゆる作品が観賞できるのは素晴らしい。

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これまでぼくはドラマをあまり観ませんでした。

というのは理由があって、第一に物理的にテレビ本体が部屋にないから。21インチの古いブラウン管テレビが自分の部屋の片隅にどかんとあるのですが、アナログチューナーが内蔵されていて、地上波デジタルの現在では砂の嵐しか映らなくなってしまって置物化しています。

さらにドラマは続けて観ないとストーリーが分からなくなってしまうからです。テレビの連続ドラマを観続けるためには、その時間帯を確保しなければなりません。継続して観続ける根気のよさも求められます。このドラマを継続して観る根気がぼくには欠けていた。

決してドラマが嫌いというわけではなく、過去には、TOKIO長瀬智也さんが出演されている作品はお気に入りでした。

石田衣良さん原作の通称IWGP『池袋ウェストゲートパーク』シリーズはTSUTAYAでビデオを借りまくって観たし、マイ・ボス・マイ・ヒーローもよかった(新垣結衣さんも出ていらっしゃる)。泣くな、はらちゃんもよかったですね。泣くなとタイトルにありますが、視聴して号泣したなあ。

ちらっと長瀬智也さんのニュースをググったところ、いまジャニーズ退所とかTOKIO解散の話題があり、ひとつの時代が終わっていく寂しさがあります。バンドとしてのTOKIOをぼくは高く評価していて、ヴォーカリストとしての長瀬智也さんは実力派だと感じていました。とても残念です。

そもそも、VRのゴーグルや立体音響のシステム、8Kによる大画面のテレビがなかったとしても、ぼくら人間には空想力や妄想力というアプリケーションが「こころ」というOSのなかにデフォルト(標準)で実装されています。

だから文字で書かれた小説の物語から生まれたイメージに共感して、あたかも主人公の人生をともに生きたような体験ができる。映像ではなくても構わない。たとえ空想や妄想であっても、脳内の体験は「もうひとつのリアル」であり尊いと考えます。仮想空間のプラトニックな恋愛で、身体的に関わりがあろうがなかろうが、えすいばつ以上のエクスタシーを得られるかもしれない(のかどうか分からんけど)。

いまぼくはCOVID-19のストレスでへろへろになって、身体中が痛くて苦しくてたまりません。けれども、痛みを感じることが人生であり、究極のリアリティであろう、と。しかしながら、バーチャルリアリティが進化したら、仮想空間でも痛みを感じられるようになるかもしれない。

いやほんと、人生は痛かったり辛かったり、さんざんだ。ただし、死んでしまったらこの痛みや苦しみも得られないのであれば、生きててよかったのかもしれないぞ?

うーむ。ぜんぜんよくないのだが(苦笑)それでも人生は続きます。

Life is comin' back. ってことで。

 


KENJI OZAWA - Lovely live 96

 

補足:

このエントリで参考にした映画

マイ・インターン(字幕版)

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  • 発売日: 2016/01/13
  • メディア: Prime Video
 
her/世界でひとつの彼女(字幕版)

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  • 発売日: 2014/12/03
  • メディア: Prime Video
 
異人たちとの夏

異人たちとの夏

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 
ATOM(字幕版)

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  • メディア: Prime Video
 
池袋ウエストゲートパーク DVD-BOX

池袋ウエストゲートパーク DVD-BOX

  • 発売日: 2000/10/25
  • メディア: DVD
 
マイ★ボス マイ★ヒーロー DVD-BOX

マイ★ボス マイ★ヒーロー DVD-BOX

  • 発売日: 2007/04/25
  • メディア: DVD
 
「泣くな、はらちゃん」DVD-BOX

「泣くな、はらちゃん」DVD-BOX

  • 発売日: 2013/07/24
  • メディア: DVD
 

このエントリで参考にした書籍

ツイッターノミクス TwitterNomics

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*1:Virtual Realityバーチャルリアリティ。仮想現実。ゴーグルやヘッドセットなどを装着して、CGで作られた仮想世界のなかを歩き回って体験する。VRのゴーグルは、主に視野角と解像度が重要になるが、慣れないと「VR酔い」といって船酔いのように気持ち悪くなることもあった。

*2:Augmented Reality:オーグメンテッド・リアリティ。拡張現実。カメラなどによって映し出された世界にCGなどで描かれた仮想世界を重ねる技術。